3Dプリンター使いの上原です
3Dプリンターを勘違いされている方が多いので
初歩に戻って、3Dプリンターの正しい情報をお伝えしたいと思います。
3Dプリンターを持っていない人でも
テレビ、ネット、雑誌などで、「3Dプリンター」と言う名称は聞いたことがあると思います。
3Dプリンターが身近な機械でないため、間違った知識の方がいます。
多いのは、
✖ 3Dプリンターって、コピーして同じ製品を作成できる
✖ 電子レンジのように、チーン!完成した製品がでてくる
✖ 製品を安く作成できる
です。
「え?違うの?」と思う方が多いと思いますが
安心してください。かなりの人がこの知識です。
ものづくりをしている方も、知らない人が多いのでは?
何か違うの?と思う方は、ここで正しい知識を憶えてください。
【その1】3Dプリンターは、コピーして製品を作成するは✖
3Dプリンターにコピー機能はありません。
「プリンター」と言う名称が悪いのか?、家庭用のプリンターのように
スキャナー + 印刷
ができると思っている方、と・て・も多いです。
スキャナーは、3Dスキャナーと言う機械が別にあります。
(昔は、家庭用プリンターとスキャナーは別売りでしたね)
3Dスキャナーを使って、製品をデータ化します。
データ化?と思うかもしれませんが、3Dプリンターは「3Dデータ」が無いと製品を作成できません。
ですので、ペットの写真をスキャンして3Dフィギュアを作成することはできないのです。
3Dデータを作成する方法は、CADと言うパソコン上で動くソフトを使って作ることが多いです。
CADは操作できないけど、3Dスキャナーを購入すれば製品を何でもデータ化できる!!・・・と思ってはいけません。
撮影できない形状もあります。ご注意を!!
【その2】3Dプリンターで作成した製品は、電子レンジのように完成した物がでてくる✖
3Dプリンターには、いろいろな種類(方式)があるので
100%間違いではなく、20%くらいの正解でしょうか?
みなさんが見てことがあるのは、3Dプリンターから取り出して「仕上げた」物です。
3Dプリンターで作成した製品は
製品形状(欲しい形状) + サポート形状(いらない形状)
で作成されます。
サポート形状を取り除くことにより、製品形状が手に入ります。
形状よっては、サポート形状を取り除くのに時間がかかります。
そのため、3Dプリンターで製品を作成する時間が完成時間ではありません。
サポート形状を取り除く、仕上げ時間が必要になります。
よく、「小さな形状だから、(3Dプリンターで)すぐできるよね?」と言う人いますが
形状しだいですね。
仕上げ時間かかる形状だと、完成まで時間がかかります。
【その3】3Dプリンターを使うと、製品を安く作成できる✖
これは、個人の方が勘違いされていることが多いですが
正しく言うと「数個作るなら、金型で製品を作成するよりは安くできる」になります。
金型を作成する費用が見当もつかないと思いますが、最低10万円以上かかると考えてください。
わかりやすく言うと
お店(ホームセンターやおもちゃ屋さんなど)で購入できる物は、お店で購入した方が安い
です。
なぜか!それは、【その1】でも説明しましたが、3Dプリンターで作成するには
3Dデータが必要だからです。
3Dデータを作成するだけで、予算オーバーになることが多いです。
自分で3Dデータを準備されても、お店で販売されている大量生産された製品より
3Dプリンターで作成する製品が安くなることは、まず無いと思います。
それでも安くと言われるのであれば
家庭用3Dプリンターを購入されて
(もう、これで出費していますが・・・)
日曜大工の感じで、楽しみながら作るのをおススメします。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838