3Dプリンター使いの上原です
2024年11月1日(金)
佐久島しおさい学校の子どもさん(以下、敬称略)が
中山木型で3Dプリンターの体験学習を行いました。
佐久島しおさい学校をご存じですか?
愛知県西尾市の佐久島にある小中一貫型義務教育学校になります。
参加者はとても元気な小学3年生と4年生の計4名です。
(引率の先生は3名)
学校ではCADを使った授業で3Dデータを作成し、
FDM方式の3Dプリンターで造形しているそうです。
小学生がCADや3Dプリンターを使う!
私は凄い!と思いましたが、今どきは普通なのかな??
先生が子どもたちに「3Dプリンターを使った仕事場を見せてあげたい」と思われ、
ネット検索して中山木型のホームページにたどり着いたそうです。
先生から開催日の約1ヶ月前にお電話をいただきました。
(とってもびっくりしました!)
それから一度来社され、どのような内容するにするか事前打ち合わせをしました。
3Dプリンター体験学習で使用するデータ
造形する形状は、
事前に1人1個子どもたちが学校のCADを使って作った3Dデータです。
CADは、Tinkercad(ティンカーキャド)
体験学習前の宿題とでも言いましょうか?
そのデータを送ってもらい
造形できるか?形状のチェックを行いました。
3Dプリンター体験学習で使用した3Dプリンター
3Dプリンターは、大きく分けて4種類あります。
- FDM方式
- インクジェット方式
- 光造形
- 粉末造形
学校ではFDM方式の3Dプリンターを使用されているため
体験学習では
- 光造形 Formlabs Form3
- 粉末造形 Formlabs Fuse1 +30W
を使用しました。
3Dプリンター体験学習のメイン
作ったデータは粉末造形(Formlabs Fuse1 +30W)で造形しました。
造形時間が10時間以上必要なため、前日の夜に作り始めましたが、
本当は造形中の様子を見て欲しかったです。残念!
体験学習では
製品を3Dプリンターから取り出すところから行いました。
子供たちの作業用に
台や脚立、材料の粉を吸わないようにマスク、手袋と考えられる準備したのですが
作業する場所が少し高かったため、もう1つ台があったほうが良かったかもしれません。
粉(材料)の山から製品を取り出してブラシで仕上げます。
化石の発掘作業のような感じです。
仕事としてはとても気をつかう作業ですが、
子どもたちは砂遊びの感覚で楽しかったのではないでしょうか?
真剣な顔の子もいましたが、とても賑やかでした!
完成した製品がこちら
材料は、ナイロン12です。
子どもたちのセンスが光るデザインになっています。
大人だと、こんな自由な形状作れないかな。
3Dプリンター体験学習のその他
メインの粉末造形の他に
- 光造形で作成したクマ(中山木型オリジナルデータ)の仕上げ
- デザインCADのFreeformの体験
- 3Dスキャナーを使った、アサリの貝をデータ化
など、盛りだくさんの体験学習でした。
最後に
今回、先生からのお電話がきっかけで開催した弊社初めての体験学習でしたが、
イイ感じに成功したのではないでしょうか?
事前準備や上手く子どもたちに説明できるかなど、不安な点も多々ありましたが、
とても楽しかったです。
子どもたちからの鋭い質問も勉強になりました。
中山木型では体験学習を定期的に開催していませんが、
ご縁がありましたら、また開催したいと思います。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838