3Dプリンター使いの上原です
最近、量産する前の形状確認に、3Dプリンターを利用する人が増えてきた感じがします。
今までは、試作金型を作成して形状を確認するのが普通でしたが、
金型を作成する必要があるため、初期費用が問題点でした。
そこで、金型を使わず形状確認用の製品を作成する方法は何かないだろうか?
・・・・3Dプリンターで作れないかな!?となったのでしょう。
設計会社さん、射出成型会社さん
3Dプリンターをご利用されていますか?
形状確認に使用する3Dプリンターの長所と短所
3Dプリンターで作成した製品と、金型を使った射出成型で作った製品は、
見た目は同じですが、100%同じではありません。
さっき「量産する前の形状確認に、3Dプリンター・・・」って、言ってたよね?と思われましたか?
なぞなぞみたいですが長所と短所があるのです。
長所と短所を理解して、3Dプリンターを使用すべきか
考えてみてください。
3Dプリンターを使用する長所
長所1
金型を作成するよりも安く作成できる
製品形状にもよりますが、金型を作成するには予算目安として100万円程必要です。
3Dプリンターで1個2-3万円で作ることが出来れば、かなりの費用削減になります。
※これが1番の長所です。
長所2
複数の試作品を作成して組付け確認までできる
金型だと1パターンしか試作できず、ダメだったら金型を改良する必要があります。
3Dプリンターであれば複数の製品パターンを一気に作ることが出来、
どれが1番良いか組み付け確認ができます。
長所3
設計期間を短縮できる
金型を作成するのには時間がかかります。
3Dプリンターで試作品を作成することで、
設計変更がスムーズになり、時間と費用を短縮できます。
このトータルコストダウンを計算してみてください。
大きいですよ。
形状確認に、3Dプリンターを使用する短所
短所1
材料が3Dプリンター用になる
射出成型と3Dプリンターの材料は、メーカーや物性が違います。
材料の表記が同じABSでも、類似の材料で製品を作っています。
物性表などで確認する必要があります。
短所2
製品の作成方法が3D造形と型で作る方法が違うため100%同じ物ではない
見た目は同じでも、ゼロから材料を積み上げていく方法と
型に溶けた材料を流し込み製品を作成する方法の違いがあります。
製品の密度、強度、反り具合などが変わります。
短所3
最終的には金型で試作(トライ)をする必要がある
短所の1と2があるため、最終的には金型で試作(トライ)をする必要があります。
例えば、金型は抜きテーパーなどが必要なため、3Dプリンターで作成した製品と厚みが変わったりなどして、
3Dプリンター製では良かったのに、金型に展開したらダメだった場合もあります。(少ないけど)
まとめ
樹脂製品を想定して説明しましたが、ガラス製品も同じですね。
3Dプリンターで安く形状確認をされる人は、今後も増えてくるでしょうね。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838