3Dプリンター使いの上原です。
中山木型では、3Dプリンターの受託造形サービスをしています。
ときどき、食品サンプルの相談があります。
「費用は、食品サンプル屋さんから購入した方が安いですよ」とご説明します。
ですが、もし弊社で食品サンプルを作るとしたら
どうやって作成するか?をご紹介します。
作るのは、「いちご」にしました。
何度も書いていますが
3Dプリンターは、3Dデータが必要です。
3Dデータが無い場合は、造形することができません。
AIを使って、写真から立体画像が作れても
完璧な3Dデータは、まだまだ難しいです。
食品サンプルの「いちご」を完成するには
2つの作業が必要になります。
- 「いちご」の3Dデータを作成
- 3Dプリンターで造形
1.「いちご」の3Dデータを作成
一般的に、3Dデータは設計CADを使用して作成することが多いです。
しかし、設計CADが得意な形状は
寸法が決まっている部品です。
いちごのような形状は、デザインCADの出番になります。
今回は、FreeFormと言うデザインCADを使用します。
FreeFormは、簡単に言うとパソコン上で粘土彫刻ができるソフトです。
① 2Dの断面が必要のため、[スケッチ]コマンドでいちごの形状を半分描きます。
②2Dを使って、[クレイのスピン]コマンドでクレイを作成します。
いちごの形状ができました。
③いちごのヘタを作成するため、[スケッチ]コマンドで形状を描きます。
④[インフレイト]コマンドでクレイを膨らませて、ヘタの形状を作ります。
⑤[タッグ]コマンドを使いクレイを引っ張り ヘタの柔らかい感じを表現します。
※ヘタの葉は、薄い方が本物のいちごっぽくなりますが
3Dプリンターで造形するために少し厚めに作っています。
⑥いちごのつぶつぶを作るため、[カーブの描画]コマンドでいちごの表面に丸いカーブを描きます。
⑦[領域のタッグ]コマンドで、カーブの中を押してへこみを作ります。この作業を繰り返します。
⑧[楕円体]コマンドでつぶつぶを作成して、凹みに配置します。
⑨[カーブの描画]コマンドと[パイプ]コマンドで、茎の形状を作成します。
⑩[ブーリアン]コマンドで、形状を1つにして完成です。3Dプリンターは、複数のパーツを1つのソリッド形状にする必要があるためです。
2.3Dプリンターで造形
次は、3Dプリンターで造形です。
表面がデコボコしていると、いちごっぽくないため
綺麗な造形できる、光造形機Form3を使用します。
材料は、アクリル(white)です。
①専用ソフト「Preform」を使い、どのように造形するかを設定します。その後、光造形機Form3にデータを送り造形を開始します。
②造形後、「洗浄」と「二次硬化」の作業をします。
※画像は、光の加減で黄色く見えますが、実物はちゃんと白い色です。
③必要のないサポートを除去し、完成です。
光造形は、綺麗ですね。
仕上げをしなくても、いちごのつぶつぶの部分も形状を確認できます。
3.まとめ
3Dデータ作成から3Dプリンターで造形まで、いかがだったでしょうか?
完成までに、いがいと作業時間がかかります。
3Dデータを作成するのに時間がかかるため
3Dプリンターの造形費用より、3Dデータ作成費用の方が高くなります。
トータルの費用を考えると、食品サンプル屋さんで
作成してもらったほうが安いです。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838