「雀卓(マージャンの机)の部品を、3Dプリンターで作れない?」と問い合わせがありました。雀卓のメーカーさんが倒産されたそうで、部品を手に入れることができないそうです。「3Dプリンターで作ろう!」と思っていただけたのと、中山木型が3Dプリンターの出力サービスをしているのを知っていただけたことに嬉しく思いました。後で記述しますが車で10分くらいの市内の会社でした。
図面は無く、製品しかない物を出力したい
作成する製品は、マージャンフランジと呼ばれているそうです。サイコロをまぜる?部分に使われるそうで、マージャンをやる人が力いっぱいボタンを押すので壊れやすい部分のようです。もちろん図面はありません。壊れている製品と壊れていない製品を持ってきていただいたので、これを元にデータを作成する必要があります。
3Dスキャナーを使うのか?
3Dスキャナーを使ってデータ化と、ノギスなどで計測して近い形状をデータ化する方法を提案をしました。「精度いらないので安く!」と言うことで、ノギスとRゲージを使って図面作成しまいした。CADでもソリッドで作れる形状だったため短時間で作成できました。ネジ穴は、あとで加工するため、データは下穴(Φ3)だけ作成しました。
3Dプリンターの材料選択と作成
製品は、斜めの部分とRの部分があるので、デザイン的に表現するならば「アクリル」を選択するところなのですが、強度が必要となると材料は「ABS」になります。製作時間は、1個2時間弱です。穴がありますからサポートが付きます。アルカリ溶液で溶かすのですが、貫通していないΦ3の穴があるため、何回か確認して完全にサポート材が溶けるのに時間がかかりました。見る人が見れば、FDM方式で作ったのがわかります。(写真だと、わからないかも?)
製品の完成とテスト
製品は、3ヶ月テストしてもらい、問題ないそうです。その後、嬉しいことに30個注文をいただきました。もし、雀卓のフランジが必要な方は愛知県碧南市のフクザキ商会さんに連絡してください。
フクザキ商会さんの連絡先: 0566-42-7743
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838