ひな人形の頭をデータ化して、3Dプリンターで出力する仕事をしました。雛人形と3Dプリンター・・・関連が無い世界のようですが上手くコラボできました。そもそも、雛人形を作成する作業は分業化されていて「手足師」「頭師」「髪付師」「着付師」「小道具師」が熟練の技で作成されます。今回お話しをいただいたのは、頭師の方です。
雛人形の試作の時期
出会いは3月です。3月3日のひな祭りが終わり来年度の試作品が作成される時期だそうです。「今風(いまふう)」と言うのでしょうか?毎年、ひな人形の顔は変わるそうです(初めて知りました)。人形師の方が作られた石膏でできた頭が準備されました。目、鼻、口など細かく作成されています。まずは、これが綺麗にデータ化できるかです。
雛人形の頭をデータ化
石膏で作られた雛人形の頭を、3Dスキャナーを使ってデータ化します。綺麗に取るとSTLデータは100MBです(でかい!)。人の目ではわかりにくり石膏のボコボコも綺再現されています。工業用の3Dスキャナーは凄いですね!
STLデータを、3Dプリンターで作成する
注文をいただいたのは、全部で4点です。
1.人形師の方が作成された物と同じ
2.85%縮尺した物
3.さらに、85%縮尺した物
4。さらに、さらに、85%縮尺した物
を作成します。
2番目と3番目の大きさが、多く売れる大きさだそうです。データ化されれば拡大・縮小は自由自在です。この写真だとわかりにくいですが二重(ふたえ)の部分も再現できています。
3Dプリンターで雛人形の頭を作成するは発展中
3Dプリンターで製品を作成後、貝殻をつぶした物とゼラチン?を混ぜた物で表面を塗ります。白粉の感じでしょうか?大きいのは問題ないのですが、小さい雛人形の頭は、どうしても3Dプリンターの積層が気になります。作成する向きを変えながら第2弾を作成中です。
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有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838