3Dプリンター使いの上原です
見積りしてみたらシリーズです(勝手に命名)。お問い合わせ隠れ1位の「写真から立体(3Dプリンター)」をガチ見積りをした事例をご紹介します。
写真は、ネコです。ネコ好きの私が見ても「似てる!」と言えるクオリティで提案したいです。
写真からクオリティーの高いデータを作成する
まず、写真1枚では写っていない箇所があるため、複数の写真を準備してもらいます。
あとは、デザイナーさんが写真を参考にしながらデータを作成します。
ポーズや色などで費用は変わりますが
データ作成費 + 色情報の追加 = 120,000円
(条件により、90,000〜150,000円くらい)
なかなか同じポーズで複数の写真は難しいのですが、最後はデザイナーさんの腕です。
- 作成した3Dデータに、実際の写真を巻き付ける方法があるようですが
写真の画像だと光の陰影が邪魔になるため、ほぼ手作業で色をつけていきます。 - 3Dプリンターで出力を考慮する必要があるため、耳などのパーツは厚みが必要です。
今回は等身大ですが、縮小すると足やシッポが細すぎて折れるかも?
この辺は、3Dプリンター用データ作成より、CGを作成した方が楽なのかもしれません。
それにしても、似ていないと許されない金額ですね(汗)
石膏の3Dプリンターで、色を表現する
単色のネコではなく、カラーのネコを作成する場合、2つの方法があります。
1.製品作成後に、塗装する。綺麗さNo.1
2.3Dデータに色情報を追加して、色付きの製品を出力する。※制限があるので注意
今回は、2番の方法です。
理由があります。
1番の場合、3Dプリンターの材料を樹脂で作成すると、軽く10万円は超えます。
材料の塊ですからね・・・なので今回は、2番で材料は安価な「石膏」を選択します。
石膏の3Dプリンターは、色もフルカラーで表現できるので一石二鳥です。
色は、デザイナーさんがデータを作成時に追加しています。
3Dプリンターでフルカラー石膏出力 = 60,000円
子猫だったり、1/2だと半額くらいでしょうか?等身大・・・金額・・・恐るべし。
今回の総費用は、180,000円です。お客様の予算が合わないため作成はしませんでした。
ネックは、データ作成費用ですね。2次元の写真から、3Dプリンター用のデータを作成する「時間=人件費」ですから
いかに写真から3Dデータを作成するのが難しいか・・・・と言うことになります。
図面やCADデータが無い場合は、3Dスキャナーを使って3Dデータを作成しますが
出張して、ネコを3Dスキャナーでスキャンして・・・10〜15分、じーっとしているネコいない・・・難しいですね。
他社でスタジオ撮影ですが、一瞬(瞬間に撮影されるので瞬撮と言われている)でスキャンしてフィギュアを作成するサービスをしている会社があります。
動物がOKかは未確認ですが、じーーーっとできない子供でもOKみたいですよ。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838