3Dプリンター使いの上原です
3Dプリンターの造形サービスでは、部品を作成する依頼があります。
部品の条件の
- 大きさ
- 形状
- 材質
- 強度
- 色
などによって、使う3Dプリンターは変わります。
3Dプリンターは3Dデータが必要のため、お客様から3Dデータの支給をお願いしています。
3Dデータが無く図面しか無い場合は、有償になりますが、図面から3Dデータを作成します。
お客様から
3Dデータ + 図面
が支給されることがあります。
3Dデータがあれば、図面は必要ないよね?と思わますよね。
この場合、図面の内容を確認する必要があります。
だいたい、ねじの指示があります。
おネジ(凸ネジ)は、問題ない場合が多いのですが
めネジ(凹ネジ)は、注意が必要です。
3Dプリンターは、製品の厚みが必要です。
目安として、0.7mm以上の肉厚が欲しいです。
ネジの径が小さいと、ネジ山の厚みが細いため
正常に造形できない場合があります。
そこで
形状とネジの径などを考慮し、4つの方法から選択することになります。
①工作機を使った切削加工に変更する
②3Dデータ内に、ネジも作成する
③3Dデータはネジの下穴だけにして、後でタップ加工をする
④インサート(ヘリサート)に変更する
4つの項目を順番に説明します。
①工作機を使った切削加工に変更
3Dプリンターで作成する相談なのに、なぜ切削加工に変更するのか?
切削加工が適している形状と判断した場合、こちらをオススメしています。
なんでもかんでも3Dプリンターで作成すればいいと言うことではありません。
ニーズに合わせて、1番良い方法を御提案しています。
②3Dデータ内に、ネジも作成
3Dプリンターで造形できると判断した場合
CADを使って、3Dデータ内にネジも設計します。
すべて3Dプリンターで完結するため
理想と言えば理想ですが、止穴だとサポート材が取りにくいなど
作業するの側からすると、ちょっと嫌かもしれません。
③3Dデータはネジの下穴だけにして、後でタップ加工
この方法が1番安定していると思います。
3Dデータに下穴だけ設計し、3Dプリンターで造形した製品を手作業でタップ加工します。
材料や製品の厚みによっては、割れる可能性もありますので
慎重に作業します。
④インサート(ヘリサート)に変更
図面にインサートが支持されている場合があります。
何度も、ネジの開け閉めをする場合は、この方法が良いです。
- 金属のネジ部品を埋め込むタイプ
- 金属のコイル状の物を挿入するタイプ
があります。
こちらもデータ内に下穴が必要です。
単純に、作るだけが3Dプリンターを使った出力サービスではないと思います。
今後もより良い方法をご提案していきたいです。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838