3Dプリンター使いの上原です
3Dプリンターって
どんな製品を作るのに使われているのかな?と
興味がある方が少なからずいると思います。
機械や材料を変えることにより、いろいろな物を作れるのですが
中山木型では、開発品などの機密情報製品の依頼が多いため、
ホームページに制作事例として画像等をアップできないのが現状です。
今回はお客様から
展示会の出展後であれば、事例やブログなどで紹介しても良いよ
と許可をいただくことができました。
実際に作業した、展示会用の模型を作成するまでの工程をご紹介します。
お客様をご紹介
ご依頼のお客様は、
株式会社 和光 様 (愛知県名古屋市)
です。
株式会社 和光様は、ワイヤーロープ&発電所向天井クレーンに特化した技術集団で
加工、販売、移送、引取、メンテナンス業務などをされています。
2020年の2月にお問い合わせのメールをいただきました。
県外のお客様であれば、電話やメール(今ならリモート)で対応しているのですが
同じ愛知県と言うことで、3月初旬に弊社に来社していただき
打ち合わせを行いました。
打ち合わせの内容(抜粋)
初めての展示会に出展する際、
自社製品が大きすぎるため(高さ約12m)
模型の展示を計画されているとのことでした。
模型の他にも、会社のMVなどを作られる計画のようで
展示会に向けての力の入れ具合を感じました。
実際の作業内容
模型を作成する製品は、自社で設計からされているため
2次元CADデータ(DXF)が既にありました。
ですが、DXFは実際のサイズ(m)ですので、
3Dデータは1/20に縮小します。
縮小する際に注意するのが「厚み」です。
縮小したデータの厚みが薄すぎてしまうと、3Dプリンターでの作成が出来ないので、
ただ単に小さくすれば良いって訳ではありません。
厚みは最低2mmになるように細かく調整します。
また運搬しやすいように21パーツに分割します。
展示会場でブロックのように組み立てれるように設計しました。
最終外寸は、383 x 224 x 587 mm となりました。
高さがあり大きなサイズになりましたが、
粉末造形の3Dプリンターを使用し、材料はナイロン12を選びました。
粉末造形は、造形物の表面がザラザラするので
塗装するためにブラスト処理を多めに行い、パーツごとに塗装します。
ご注文いただいてから納品まで、約3週間くらいです。
補足情報
今回は、
- 2次元CADデータ(DXF)があり、3Dデータ作成時間が短縮できた
- 材料指定がなく、粉末造形を使用できた
この2点のおかげで、いくらか費用を抑えることができました。
2020年は新型コロナの影響で展示会は中止になり、
実際に模型が使われたのは2021年7月に大阪で開催された展示会でした。
移動自粛があったため、大阪まで展示会を見に行くことは出来ませんでしたが
盛況だったそうです。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
ご興味のある方は、気軽にご連絡ください。
有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838