3Dプリンター使いの上原です
3Dスキャナーを使った製品のデータ化のお問い合わせが多いので、
今回は3Dスキャナーで何が出来るのか、ざっくり説明します。
困ったときの3Dスキャナー
- 製品はあるけど、データが無い!
- 設計変更したいけど、データが無い!
- 意匠(デザイン)モデルのため、データが無い!
このような内容のお問い合わせをたくさん頂きます。
みなさん、データが無くて困っていますね。
製品があれば計測したりして、1からCADソフトでデータを作れるかもしれませんが、
デザインモデルを計測するのはとても大変です(というか、出来るのか??)。
今は技術の進化で3Dスキャナーを使ってデータ化することが可能です。
名前の通り、 3D=立体的に物をスキャンすることが出来ます。
スキャナーと聞いて、「コピー機のスキャナー」や「デジカメ」のように
簡単にデータが作れると思われている人が多いのですが、
実はいろいろな作業があり、ボタン1つで出来るものではありません。
めっちゃ大変です。
例えば、コインを想像してください。
表と裏がありますよね。
表のデータと裏のデータがあって、初めて1つのコイン(製品)データになります。
大きさや形状によっては、もっと複数のデータをスキャンし、
つなぎ合わせて1つのデータを作ります。
ズレたりしたら修正し、ガタガタにならないように、
1つ1つ丁寧につなぎ合わせていきます。
ですので、とても手間と時間がかかります。
3Dスキャナーのデータは進化する
3Dスキャナーのデータは、つなぎ合わせただけでは使えません。
何に使いたいのか(データの使用用途)によって
進化させる必要があります。
- ステップ1 3Dスキャナーを使って撮影して、つなぎ合わせたデータ
- ステップ2 CADで使用できるデータ(変更・修正ができない)
- ステップ3 CADで変更・修正できるデータ
3Dプリンターでプリントしたかったら、ステップ1のままで出来ますが、
削加工したければ、ステップ2まで進みます。
さらに、CADソフトで設計変更するにはステップ3までしなければいけません。
今回はざっくりと3Dスキャナーの説明をしました。
製品のデータ化には、もっと注意点や問題点があります。
気になる方は、「中級編!3Dスキャナーを使って、製品のデータ化」をご覧ください。
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