3Dプリンター使いの上原です
「初級編!3Dスキャナーを使って、製品のデータ化」を読んでいただけたでしょうか?
簡単すぎ!と思ったあなたのために
今回は、中級編です。(少し上級も入ってるかな?)
データ化が可能な製品か判断
データ化をするにあたって、いくつかの注意点があります。
- 著作権の問題はないか?
著作権の問題がありそうな物は、お断りしています。
- 形状的に、データ化が可能か?
3Dスキャナーは、表面のデータ化です。
深い穴などは、「影」になってしまいデータ化することができません。
省略しても良い箇所なのか、打ち合わせさせていただきます。
「壷」など、内部が撮影できない形状の場合
製品を分割して撮影します。
分割できない物は、工業用CTで撮影することになります。
- 表面は、どんな状態なのか?
3Dスキャナーはどんな物でも撮影できるわけではありません。
反射する物、透明な物は、撮影ができません。
また、黒い製品は「影」と認識してしまい、同じく撮影ができません。
※表面に粉のスプレーして撮影することは可能です(後で拭き取ります)。
※美術品などは、検討します。
- 柔らかい製品は、固定する必要がある
製品の置き方を変えると、変形する製品は正しく計測できません。
治具で固定するなど工夫が必要です。
3つのステップの詳細
初級編でも説明しましたが、3Dスキャナーには3つのステップがあります。
(工業用スキャナー 精度0.05mmと仮定します)
- ステップ1 3Dスキャナーを使って撮影。複数の点群データからデータを作成します。
- ステップ2 CADで使用できるデータにする。サーフェスで出力することができ、CAMで加工データを作成可能
- ステップ3 CADで修正できるデータにする。平面、フィレットなど要素を再作成する
3Dスキャナーは、ノウハウが必要
ステップ1で、複数の点群データをつなぎ合わせると、少しずつ誤差が出てきます。
少ない回数で撮影するなどのノウハウが必要になります。
同じ機械やソフトを持っていても、最後は人の経験値がデータの良し悪しになります。
作業時間が少なければ、費用も安くなります。
中級編は、いかがでしたでしょうか?
中山木型では、3Dプリンターを使った出力サービスをしていますが
製品のデータ化だけもしています。
知識も経験もあるので、気軽にご相談ください。
ものづくりの相談・御見積りは、無料です。
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有限会社中山木型製作所 担当:上原 電話:0566-42-4838