3Dプリンター使いの上原です。
今回も木型の話をします。
パート1の続きです。
まだの方は
【木型屋目線】鉄腕DASHの反射炉がヤバい!鋳造関連会社の新人教育用だよ 【パート1】へ
木型は、抜きテーパーが必要だった
砂型から弁当箱と水筒の木型を取り除く時に、砂が引っかかって砂型が崩れていました。
「踏み固めが足りなかった」とナレーションがありましたが、
木型に抜きテーパー※⑥がついていないので、砂が一緒にに引っ張られたんだと思います。
テーパーがないとそうなります。
- DASH島の木型:テーパー0度 凹Rなし
- 改善した木型:テーパー1~2度 凹Rあり
- 配置の仕方の変更
- 中子を使う
など、いろいろ改良点はありますが良いんです。
とりあえず新人さんに「鋳造とは」を教えるなら!!
※⑤抜きテーパー | 砂型から木型を取り出しやすいように、木型にテーパー(角度)が付いています プラスチックを作成する金型でも、抜きテーパーが付いています |
溶かしたアルミを流し込む
砂型が完成したら、反射炉で溶かしたアルミを流し込みます。
高温のアルミをすばやく流し込む必要があるのに、足場は石だらけ。
転んだらめっちゃ危険ですよ(汗)
砂型から製品を取り出す
最後に砂型から製品を取り出しますが、
島の砂を使った砂型だからか、製品の表面がボコボコして見えます。
上手く砂型から木型を取り出せなかった製品は、
弁当箱や水筒の壁が途中までしかなかったり、形がイビツでした。
通常は下のような製品が出てくるはず…
でも良いんです。
なんでも、一発で成功しないものです。
試作を何回かしていればよかったのですが、
いきなり本番ですから、あぁなります。
そこも教育用動画と思えるところです。
まとめ
1つの砂型で、弁当箱と水筒を同時に作成していました。
見栄えの関係だったのかな?
別々にした方が砂型もサイズが小さくなり、必要な砂の量も少なくなるので、
軽くなって作業しやすかったと思います。
完成した製品も、仕上げをすればもう少し綺麗になったのでは?とも思いますが、
次の作品で少しづつ改良するんでしょうね。
無人島の開拓は、まだまだ続きそうです。
次は何を作るのか楽しみです。
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